キューバの旅行についての情報
キューバを楽しく旅行しよう。
キューバの旅行事情は少々他の国とは違う。よく質問をいただくのでこの記事でまとめた。
※情報はすべて2013年2月現在のものです。これから変化していくであろう国なので参考までに。。
お金について
これからキューバに行く方にとって一番の疑問は通貨だろう。キューバには二種類の通貨が流通している。
・CUC:セウセ・またはクックと呼称。ドルという現地人もいる。
・CUP:ペソまたは Moneda Nacional(モネダナショナル) と呼称(日本語名:人民ペソ)
CUCは基本的には外国人旅行者用のお金、CUPは現地人用のお金である。ただし現在はお互いがお互いのお金を使ったり、銀行で両替したりできる。
レートもややこしいが以下の通りである。
・1CUC=1USD=90円(必ずしもこのレートで両替できるわけではない))
・1CUC(セウセ)=25CUP(但し両替すると1CUC→24CUPとなる。逆は1CUC→1CUP)
両替は銀行やCADECA(両替所)で可。但しUSDは表示のレートよりさらに10パーセントの手数料を取られるため、ユーロをお勧めする。USDよりは円の方がずっとマシ。メキシコペソやカナダドルも両替しやすい。
CUC・CUPの使い分けについて、可能な限り安く済ませる見方で説明する。
宿泊:CUC払い(10~25CUC程度)。外国人旅行者用のホテル又はカサ・パティクラル(後述)しか泊まれない。
長距離移動:CUC払い。 外国人旅行者用のバスしか乗れない。
短距離、市内移動:CUP払い。 公共交通機関はキューバ人と一緒に乗れる(路線バス0.5CUP~)。タクシーは別(次項)。
タクシー:基本的にCUC払い。 地元の人が相乗りしても旅行者のみCUC払いになる場合が多い。交渉制。タクシーは政府未登録のが多い気がするがすべてCUCで払わされる。(おそらく運転手はぼろ儲け)
食事:キューバ人向けの食堂や屋台で食べればCUP払い。旅行者用のレストランはCUC払い。キューバ人向けの店をどれだけ使うかによって旅行コストがかなり変わる。
(ハンバーガーやピザは5CUP=18円程度、レストランでも25CUP=90円程度。対して旅行者向けのレストランはCUC払い5CUC=450円~。と大きくコストは変わる)
入国について
・ツーリストカードが必要。メキシコやカナダ経由の場合は空港や機内で簡単に入手可のようだ。
他の国からのフライトの場合(僕はコロンビアからだった。)、航空会社がツーリストカードを提供してくれるとは限らないので、最寄の大使館・領事館などで事前取得をおすすめする。
僕はボゴタ(コロンビア)でのチェックイン時にトラブルとなったが、経由地のリマで受け取るように交渉できた。同じフライトでチェックインできなかった人もいたので事前取得をお勧めする。
・海外旅行保険に関しては加入を義務付けられているが特にチェックは無かった。
・出国便の要不要については、入国審査時にチェックは無かった。ただしフライトのチェックイン時にチェックがあったので必要と思ったほうが良い。メキシコから片道で来た人もいたので不可能ではないようだ。
宿泊について
・外国人向けの高いホテルか、安く済ませる場合はカサ・パティクラルという個人宅に泊るのが基本である。このカサ・パティクラルも政府に登録された場所に泊るのが基本である。登録していないけれど安い闇宿なんてものはお目にかかれなかった。公認のところにはドアに青い碇のマークがある。
・おそらくどんな街にも、このカサ・パティクラルは存在するので宿泊には困らないと思う。小さな村にもムダに登録している家が多かった。
・カサ・パティクラル宿泊は一室あたりの料金なので、一人でも二人でも料金は一緒なので友達と行動すると安上がりになる。2ベッドの部屋が多いので2人がベスト。
・大体バス、トイレが着いたプライベートルームである。より自由な離れを持っている家もある。(部屋の料金:10~25CUC程度)
・食事も提供してくれる。交渉すれば追加料金なしで朝食をつけてくれる事が多い。夕食は大体別料金で、何とか食べさせようとしてくる場合が多い(2~8CUC程度)。食べるところが少ない田舎ではお世話になってもいいと思う。
・他の街に移るとき、他のカサ・パティクラルを紹介してもらうことも簡単だ。値段もこのとき決めてしまえば、移動後迎えに来てくれたりして安心だ。
コロニアルな趣のある家に泊れることもある。
キューバ人は綺麗好きでどこの家も綺麗にしてある。よく掃除したがるけれど。
長距離移動について
・長距離移動について基本的にCUC外国人用のバスを利用する。バスターミナルがキューバ人向けとちがう街もあるので注意。
・ビアスルというバス会社が外国人旅行者には定番で、他にも何社かある。
・バスターミナル周辺で乗合タクシーに声をかけられることもある。おそらく非公認だが、バスと同じか安い価格で長距離移動ができる。しかも早い。本数が少ないバスの時間に縛られない。また、ターミナルではなく町の中心や目的の宿などで降ろしてくれるので便利。
・市内バスや郊外に行くバスなどは、キューバ人むけのバスやトラックに乗ることができる。料金もCUP払いで安い(0.5CUP~)
・ヒッチも可だが、正規の方法はヒッチハイク屋がいるところでヒッチしてもらう。料金もヒッチ屋に対して発生するようだ。僕は一度自分でヒッチしたが料金請求は無かった。この項については自信が無いので参考までにしてほしい。
外国人旅行者用のバスは綺麗で快適。もちろんほぼ外国人しか乗っていない。
郊外・市内移動について
・基本的にバスかタクシー
・タクシーは交渉制。CUC払いとなる。おそらく無認可のタクシーがほとんどだが、キューバ人が相乗りする場合もある。彼らはCUPでずいぶんと少ない額を払っているが、我々旅行者が現地人価格で乗ることは難しい。
・バスの価格は0.5CUP~。他にもダンプトラックや、家畜輸送車みたいなものもバスの類である。基本的に乗れる人が少ない乗り物程料金も高いようだ。
黄色いナンバーは個人の車。
これが本来キューバ人向けのはずだから外国人をCUC払いで乗せることに対しては無認可だと考えられる。最近は容認されているようだ。
外国人用のタクシーもある。本来それが正式。
これがバスの変わりに良く来る家畜輸送車。立ち乗りである。人民輸送車とでも名づけようか。
食事について
・外国人向けのCUC払いのレストランと、キューバ人向けのCUP払いの食堂・屋台がある。キューバ人向けの食堂、屋台で食べることも可。
・キューバ人向けのレストランは細長いプレートで値段が表示してあることが多く、外国人向けのレストランはメニューが有る場合が多い。いずれにしても値段でどちらの通貨かは常識的に判断できる。
・キューバ人向けの食堂では大体値段が表示してあり、物と交換時に払う習慣なのでもしCUCで払えと言われたら拒否もしやすい。
・CUC払いのレストランは 5CUC~=450円~。缶ビール1CUC程度
・CUP払いの方はハンバーガーやピザは5CUP=18円前後、レストランでも25CUP=90円程度。生ビールは5CUP~、アイス1CUP程度。
・朝食は宿泊している所で頼んでいた。だいたい別料金無しで宿泊料に込みにしてくれる。
・夕食は食べるところが少ない田舎では宿泊している所で頼むこともあった。だいたい言い値は6CUC前後だが、交渉で2~3CUCにしてもらえた。
カサ・パティクラルで食べる朝食はだいたいどこもこんな感じ。これにフルーツジュースがつく
カサ・パティクラルでの夕食の例。
写真はロブスターこれにご飯やスープ、サラダがつく。この場合あわせて(2CUC)。
180円でロブスター定食は安い。
だいたい飲み物は別料金。(消毒した水はどこの家も無料)
キューバ人向け食堂の例(25CUP)
これぐらいがキューバ人向け最高級レベル。
最も安く済ませたい人は屋台や立ち食いだ。
・ピザ(2CUP~)
基本美味しくない。
以上。だらだらと書き綴ったが参考にしてもらえるとうれしいです。
※情報はすべて2013年2月現在のものです。これから変化していくであろう国なので参考までに。。