テッサロニキ~ラミア 4日間 (走行4日) 走行距離315㎞ (累計12150㎞)
自転車旅行を楽しめ!
寒気が過ぎ去り、気候はまた一歩春に近づく。本来の地中海性気候に戻ったとも言うべきか。テッサロニキ出て南下し、直接パトラへ行ってイタリアに渡るルートに決めた。
半島を横断するルートは高所を含むため避け、アテネはすでに訪問済みであるのでできるだけ海沿いかつ最短でパトラを目指す。気分はもう終盤だ。
テッサロニキを出てしばらくは高速を走る。このあたりはデルタ地帯になっていて川が多く、下道はかなりややこしく、遠回りだからだ。なんとかこのエリアを超えるまでは追い出されずにいたい。
大きな川が次々と現れる肥沃なエリア。
テッサロニキを出て二つ目の料金所で次で高速から出るようにと注意を受けた。ちょうどデルタ地帯を越えた後だったので、タイミングは悪くなかった。
そのあたりからアップダウンが始まり、下道はシンプルではなかったが、のんびりとした風景を見ながら進んだ。
海と家と畑と。
断崖絶壁の上までオリーブ畑。
キャンプ地はビーチの特等席。背後にオリンポス山が聳える。
2日目はオリンポス山を見ながら走る。ガソリンを補給してスタート。
カテリニの教会

高速と国道が平行していたが、つまらないので、一本海側の道を走る。静かで良い。
断崖絶壁に綺麗な海。ここでキャンプしたかった。
海沿いの道から急登をぐいっと登るとお城があった。

プラタモンの城
これから内陸に入り多少標高があがるのでその手前で早めにキャンプ。リゾートが続くところに来てしまいキャンプ地が見つからない雰囲気だったが、奥行きがあるビーチの海の家の裏(海側)にテントを張る。

それにしても砂浜で自転車を引くのは大変だ。
夜には雨が振り出し海の家の中に移動した。朝にはやんでしまったが、3日目の朝はものすごい風だった。テントを干すも、柱に引っ掛けたら引きちぎれそうだった。
退避。。
でも、追い風だから走るのは楽。
ギリシャでよく見かけるミニ教会。道路ポツンとあったり家の前にあったり。
道は軽く山岳地帯に入っていく。風は大人しくなり、景勝地となっている渓谷沿いを走る。高速道路はないのだが、高速道路扱いされているらしく、パトロールに注意された。そんな事言われても困るよと話をしたら、パトロールカーが後ろを護衛してくれた。おかげでせっかくの景勝地をさっさと通り過ぎてしまう羽目になってしまった。。という事で写真はなし。
高速道路が始まるところで護衛は解かれ、下道を進む。空軍基地のあるラリッサという大き目の町で買い物や食事をし、さらに進む。
大きな町の近郊は畑が続き、キャンプする場所が見つからないまま日が暮れる。仕方なくつぶれたガソリンスタンドかレストランにキャンプを張った。
中は道から見えないけれど、怖いので外に。
トラックが通り、静かとはいえない夜。夜が更けるにつれて風は弱くなってきた。
4日目も好天。
午前中は幹線道路を外れて少し冒険してみた。ショートカットにもなるし。
のどかなアップヒルは楽しかった。やっぱり車がいないところが好きだ。
その後はひたすら高速と平行した道を進む。真横を流れる高速はアップダウンが平均化されているが、その平行した道は最適化されていないので高速がうらやましく感じる。景色に変化がるのはいいのだがちょっとひどい。それに、高速の両側に道があるのだが、たまにどちらかが切れているのがやめてほしい。
このあたりから目にするようになったアテネ行き特別ルートの看板。イマイチ趣旨が分からないけれど参考になる。
高速と遠くに入り江を見下ろす高台にキャンプ。
5日目の朝。
峠を越え、快適に下る。
湾の向こうに大きな山が見えてきた。パルナッソス山脈だろうか。
小さな漁村のビーチで小休憩。
その後に高速の側道は、高速のはるか上まで登る。かなりの急登。なんでこうなるのと思ったが、やはり高いところからの眺めは良い。
天国のスカイラインだった。そして車もほとんどいない。

すぐに高速がある海沿いまで降りるのだが、とても眺めが良かった。
そして海抜0に戻ってからも理不尽な遠回りをさせられるが、道が平和なので許せる。
オリーブ畑の森を走る。春を感じる草花。
この日も良いキャンプ地を見つけた。
最近はギリシャ式のコーヒーがささやかな楽しみだ。カフェインで寝れなくならないし、直火ができるカップがあればアウトドアでもいれやすい。
この区間は天気も気候も良く、ささやかな追い風が吹いていた。キャンプ地もビーチをメインに快適に過ごせ、サイクリングを楽しめた区間となった。