剣岳・立山

お盆休みの後立山縦走で、ずっと見て歩いた剣岳の雄姿が憧れとなっていました。
ということで早速登ることにしました。
どうせならついでにもちろん立山も、と3連休を利用しての計画を立てました。
最初は王道コースで室堂からのスタートにしようとしていましたが、立山黒部アルペンルートの料金の高さに愕然とし、これは一人で暇つぶしに行くようなところではない。と思っていたところ。地図を買ってよく見てみたら。
黒部ダムから直接登るルートを発見。。。これで。
ルート
黒部ダム→内蔵助平→真砂沢→剣沢雪渓→剣沢キャンプ場(泊)→剣岳ピストン→剣沢キャンプ場(泊)→立山→一ノ越→黒部ダム
一日目は標準コースタイム10時間のロングコースです(秋は雪渓が崩れて時間が掛かるらしい)。覚悟していきました。
しかも[雨]やる気なくします。
マイナールートなのかほとんど人にも逢わなく、唯一東京から来たという姉さん(Kさん)と話したのみです。彼女は池の平小屋まで行くそうです。
あまりのしんどさに真砂沢でキャンプを張ろうという誘惑に襲われましたが、明日の日程が厳しくなるだけなので、辛さに負けずに雪渓を登りました。
剣沢雪渓は日本三大雪渓の一つです。これで三大雪渓をすべて通ったことになります。
雪渓を登る登山者は他に居なく、やっぱり無理したかな。と公開しながら登りました。もう秋なので雪渓の崩落が激しく地図に書いてある通り時間が掛かりました。雨は上がってきたのですが、視界は良くなく、疲労はかなりピークでした。今までで1・2を争うバテバテっぷりでなんとか剣沢が見えたときには安心しました。
剣沢は、室堂から来た登山者で沢山のテントが張ってありました。
2日目はテントを張ったまま、剣岳を往復しました。天気も良く、荷物も軽いのでルンルン気分です。
剣岳は遠くで見たのと同様に近くで見ても迫力満点な岩峰でした。
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[前剣からの剣岳本峰]
途中、カニのタテバイという難所がありました。垂直に近い壁を登山者が登っていました。実際に取り付いてみると整備が行き届いていて、楽に登ることができました。
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[カニのタテバイの行列]
山頂では天気は良かったのですが、周りの山に雲が多く、お盆に歩いた後立山連峰を臨むことはできませんでした。
眼下に剣の八峰(バリエーションルート)をクライミングする登山者を数パーティー発見し、カッコイイなと思って眺めていました。
また、時折見える立山はとても綺麗でした。
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[剣岳から見た立山]
剣岳の下りではカニのヨコバイという難所がありましたが、渋滞が酷く、どんなに危険なんだと期待していたのですが(期待するな[あせあせ(飛び散る汗)]
これも鎖がしっかりしていて特に危険を感じませんでした。[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)]
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[カニのヨコバイ]
剣沢に戻る途中に奇跡がおきました。お盆に後立山縦走をしたときに針ノ木へ向かう途中に逢った、愛知から来た大工のAさんに再会しました。地下足袋を履いていたのが印象的で思い出しました。彼は山頂から僕のことが気になっていたようです[たらーっ(汗)]
こんなことってあるもんですね。といろいろ話をしながら剣沢に戻りました。
剣沢に早く着いてしまったのですが、テント場にある大岩でボルダリングをしている人たちがいたので、おもしろそうと混ぜてもらい、岩登りを体験しました。
僕は身軽だけが取り柄なので、割と簡単に登れてしまい、「センスあるねぇ」と褒められました。今度クライミングジムに行ってみようかな(単純)[あせあせ(飛び散る汗)]
テントをおいてのピストンがこんなに合理的で楽なのを始めて知りました。今まで縦走しかしたこと無かったので[あせあせ(飛び散る汗)]
この後、昨日黒部ダムからの道で逢った東京からきたKさんが剣沢雪渓を登ってきました。彼女は明日僕と同じように立山を登って黒部ダムへ下山するそうです。
次の日は立山に向かいました。大工のAさんは大日岳に向かいました。
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[大日岳と室堂]
立山に向かう途中、別山で先に出発していたKさんと合流し、この日は一緒に行動することになりました。
天気は曇りでしたが、高層雲?のみで視界は抜群に良く、お盆に縦走した後立山連峰はもちろん遠く水晶や槍ヶ岳・乗鞍・白山も見ることができました。また眼下には黒部湖を望む事ができました。
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[針ノ木岳と黒部ダム]
立山三山を縦走し、一ノ越から黒部ダムへと向かいました。途中Kさんはケーブルカーに乗る為、そこで別れました。
僕は黒部ダムまで歩きました。
今回も良い出会いや再開があり、良い山旅となりました。

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