憂鬱な天気とともに (2015/01/21~27)

ブリンディシ~カンポバッソ付近 7日間(走行6日) 走行距離405㎞ (累計12782㎞)

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イタリアの小さな港で休憩。

フェリーでイタリアに着いたとき、デッキに水がたまっていた。結構な雨が降ったようだ。これを境に天気が不安定になった。雨の多い地中海の気候か、それともそういうタイミングか。とにかく、イタリアに入ってから天気がよくなかった。
それでもこの区間は、ずっと雨が続くということは無かったので、明らかに雨が降る日はどこかに宿を取り、休む事にして、快適に進むことに気を使った。

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イタリアの北海岸は断崖というか、荒い風景が続いた。でも決して殺風景という意味ではない。

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南の方はしばらくギリシャと同じく、オリーブ園が見られた。

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海に近い道を走るが、海側はほとんどキャンプを張るスペースは無かった。道路の反対側に場所を探してキャンプする。湿気が多い雰囲気がどこか幻想的だった。

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VIA TRAIANA (ヴィア・トライアナ)という遺跡公園が道沿いに続く。塔が立っていたり街のようなものがあったり。

イタリア二日目の目的地、バーリまでは時間に余裕があるので、綺麗だなぁと思ったモノポリの町をぐるっとのんびり見て回る。

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旧市街地は重厚な教会や狭路になっていて雰囲気がある。イタリアは観光地でない町でも歴史地域が残されていてすばらしいと思う。

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重厚な雰囲気もなぜか海に近づくと南イタリアらしい雰囲気になっている。白い壁を多用しているからだろうか。

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次に足を止めたのは、Polignano A Mare (ポリニャーノ A マーレ)という町。この町も旧市街地が残されていて、それは海の断崖に立っている。

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それはなかなか壮絶な光景だ。

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バーリに到着するも、なかなか泊まるところが見つからない。夜から雨の予報が出ていたのと、一応大きな町なので、できれば泊まろうと考えていた。
イタリアの安宿は、B&Bと名売っているところだ。別に朝食がついているとは限らないが、B&Bという。ちなみに「B&B」のような看板を掲げていない。普通のアパートの1フロアみたいな規模で経営していて、住所とを頼りに尋ねて部屋番号を頼りにピンポンを押すのだ。当然、自転車を上に上げづらいだろう。
面倒なことに、二件断られ、最後は、比較的安そうなホテルを見つける。

バーリの宿

Central Hotel (クリックで地図)

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30ユーロ/シングル
トイレシャワー付き、Wifi、エアコン

家族経営っぽい、ホテルの割りにアットホームで親切なレセプションの人たち。部屋は悪くないけれど引き出しに吸殻があったりと掃除は手抜き。
値段が高めなので、明日も雨ならお金かかっちゃうなぁと不安になる。

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大きな旧市街のあるバーリ。中心となる城塞や写真の教会も規模が大きい。イタリアには重圧なものもあるが、こういうフラットなデザインの教会も多い。

大きな町でもレストランはずっとやっているわけではなく、夜8時頃から営業を始める。街に泊まるときはいいものを。と思っていたが、結局待ちきれず、割といつでもやっているバルで軽く食べて終了。イタリアは当然だが、軽食は主にピザとなる。

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手前は名前は忘れたけれど、ピザよりもっと伝統的なピザみたいなもの。トマトがつぶさずに乗っけてあって悪くない。ピザより安いし。

翌日、朝に天気がよくなってきたので出発した。バーリの旧市街を軽く回ってから出発。

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五稜郭みたいな城塞。これもイタリアには点在する。

バーリからバルレッタまで、モルフェッタビシェーリエトラーニと、雰囲気のあるすばらしい歴史地区を持った街が立て続けに並んでいる。古くからあるイタリアの町はどれもこんなものなのだが。。と当たり前なところがすごい。

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モルフェッタ

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トラーニ

どちらも入り江になった港があり雰囲気の良い町。後で聞いたらこのあたりではバルレッタと、このトラーニが割りに観光地として有名らしい。あまり奥まで入り込まなかったけれど。
バルレッタに到着し、また宿を探す。明日は一日雨の予報が出ているからだ。今回は調べておいた一軒目に無事受け入れられた。
バリレッタの宿
Bed & Breakfast De Nittis (クリックで地図)

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Wifi、トイレシャワー付き、冷蔵庫、エアコン、Wifi、朝食付き
シングル使用。29ユーロ~

物腰がやわらかくフレンドリーな若い夫婦(?)がやっている宿。部屋も共同スペースも綺麗で、ほかの宿泊者がいれば楽しい宿だっただろう。翌日は雨なので最低二泊することにした。

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夜の旧市街を歩いてみた。人通りが少なくて若干危なっかしい気もするけれど、とてもいい感じだ。

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ところどころにバルがあって若い人たちが集まっていた。

翌日は予報どおり雨。ざあざあぶりではなく、SIMカードなどを買いに出かけたりした。後は部屋でルートを考えたり、飛行機の値段を調べたりして過ごした。

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翌日は雨も止み、出発した。上でB&Bは看板を出していないと書いたが、この宿は小さな看板を掲げていた。

しばらく海沿いの道を走り、半島をショートカットするため、内陸に入る。半島はガルガーノ国立公園となっているが、標高差もある為、この天気では楽しめないと思ってパス。
向かい風が強くてうんざりする日。雨もぱらつく。

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風は余計強くなるけれど、雨は防げる橋の下でキャンプ。

翌日、風は相変わらずだが、晴れ間が出てきた。

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あの山あたりが国立公園かな。
山の上の道沿いに町が見える。あのあたりを走るのもよさそうだ。幹線道路じゃないので道はのどかなのだけれど、風があって大変。

それに一時冷たい雨が降った。

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大嫌いな風力発電所が点在している。
風力発電所がある=風が強い地域。

連日強風と戦い続けた中国の砂漠地帯を思い出すからだ。実際今日も風がそれなりに強い。

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海沿いに戻ってきた。

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風が強くて大荒れの海を見ながら久々のビーチキャンプ
線路を渡って進入したので人はいない。木で風をよけれる場所を探した。

そして、テルモリ付近から、イタリア半島を横断するため、テルモリ郊外のスーパーで買い物を済ませてから進路を南に、内陸に入る。ちなみに通ったのは667号線だ。行く予定は無いけれど、カンポバッソ行きと標識にはある。

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丘陵地帯を越え、ダム湖まで登る。川沿いの道なので、標高は自然に上がってゆく。

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ダム湖のど真ん中を突っ切る橋。ここに来る前は地図がずれているのかと思っていたのでちょっと意外でわくわくした。

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お城のようだけれど、ダム湖よりはるか山の上に立つ町。古くから崖の上や断崖に街を建てていた理由は何だろう。

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橋の下でキャンプを張る。標高が上がってきているので寒い。翌日は雪の予報になっていた。

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