南国の夕日
ヤンゴン(ミャンマー)からタイ、バンコクへ戻る途中、機内で隣に座ったタイ人から、タイ南部洪水の話を聞かされた。しばらくは南には行かないほうが良いよ。と。これから南下してマレー半島に進む予定だった僕は足止めを食うことになった。
さてどうしたものか? しかも次の週はタイの「水掛祭」がある。交通網もストップするかもしれない。それが終わるまでどこかにじっとしていたほうがよさそうだ。そこでチャーン島でのんびりすることを思いついた。
チャーン島はバンコクのずーっと南東、カンボジア国境に近いタイ湾に浮かぶ島だ。有名なプーケットなどに比べて人も少なくのんびりするには良さそうだ。
バンコクからバスに乗ってトラートというカンボジア国境近くの小さな都市に移動。ここは特に見所は無い小さな町だが、急ぐことは無いとトラートで2泊程度過ごし、島のどこが良いとか情報を仕入れたりした。
そして船でチャーン島へ。
というほど遠くも無く、30分位で島に着いた。
とりあえずロンリービーチというところを目指した。乗り合いで港から100B、そこは田舎町のようなところだった。路地に入るとツーリスト向けのバンガローやバー・レストランがたくさんあり、外国人がちらほらと歩いている。
出来るだけ海に近いところの壊れそうなバンガローに停まることにした。目安は大体トイレ付きで250B~、トイレ共同だと150B~のようだ。海の目の前のバンガローはとても魅力的だったが、予算外だった(480B~)。
あまり非島という感じでは無かったが人がごちゃごちゃいる訳でもなかった。それは良いのだが、バンコクのカオサンと同じく深夜まで大きな音で音楽をならすバーがいくつかあって残念だった。それもあって途中でビーチを変えようと思ったが、何も無いところは逆に不便すぎてバイクがないと長期滞在は厳しいと感じた。それでも、一度同じビーチの少し奥にあるバンガローに宿を移した。少し海もみえ、人通りも無く静かで良かったが夜はどこからかビートが響いてきた。
天気はまだ雨季には早いのに雨が降らない日はほとんど無かった。しかし、その雨はスコールのようなもので1時間ぐらい降ったらすぐにやんでしまうものだったからむしろちょうど良かった。
朝起きて朝食を食べ、本を読み、暑くなってくると海へ行き、少し泳いで戻って昼食をとってまたのんびり。といった日々だった。
折角なので一度ダイビングにも挑戦してみた。ダハブでライセンスを取って以来という久しぶりな上に、日本語インストラクターがいないという不安を乗り越えての挑戦だったが、そんなに困ることは無かった。ただ、ボートから潜るのは初めてで、ダイビングが終わったあとの波酔い状態での船はきつかった。
やがて水掛祭りを迎えたが海水パンツ一丁で行動しているのでほとんど無敵だった。それが終わるタイミングで僕はバンコクに戻った。
これが最初に泊まったバンガロー。見た目はともかく中は結構汚い。
ロンリービーチも十分人は少ないが奥地にはさらに人気が無いビーチもある。不便か静寂かどちらかを選ばなければならない。
メインのホワイトサンドビーチ沿いには沢山のリゾートが並ぶ。
生バンドが聞けるバーも沢山ある。でも室内ではないので深夜までは勘弁して欲しいものだ。
島は大きい。バイクがあると行動範囲が広がる(150B/日~)。ここチャーン島ではタイでは珍しくAT車がメインだ。
高台から見下ろすビューポイントも島にはいくつか存在する。
ダイビングにも挑戦してみた。波酔いが苦手だと分かった。
二軒目のバンガロー。さらにボロイが日中は静かでよい。とてものんびり出来た。
釣りをしている人もいる。夕日は静かに沈んでいく。
そういえばトラートの写真も
古い町並みが残っていた。物価は総じて安い。宿も綺麗で安かった。
近代的な仏塔が建っていたりする。
海鮮料理が安くおいしい。ちなみに島は高く少ない。