ダイナミックに曲がった地層の中にあるトロトロ村
グネグネの地形が面白い山域で、大渓谷や洞窟、奇岩にあふれている。
トロトロはコチャバンバから南に7時間ほど。石畳のグネグネ峠を何度もこえてたどり着く国立公園だ。
「歩き方」などガイドブックにも書いていない、未だ旅行者が少ない観光地である。僕はサマイパタのガイドに聞いて興味を持ちやってきた。
村には旅行者向けと思われるホステルが何件かある。当然ガラガラで、未だこれからだと思わせられる。ケチュア語を話す人が多い為か、スペイン語の挨拶は通じない人もいる。
欧米人はこういうトレッキング系の場所は好きなようで、僕のようにどこからかトロトロの噂を嗅ぎ付けてやってくる。とはいってもやってくるのは一日数人で、ガイドオフィスは一つしかないのでみんなそこで知り合うことになる。そしてガイドを一緒に雇うことでコストを抑えるのだ。
村の中心の広場にはこの町の目玉である恐竜が。この周りにガイドオフィスがあり朝にはガイドを雇おうと旅行者が集まる。
ガイドトレッキングは2日に分けて行った。
一日目は大渓谷と恐竜の足跡トレッキングだ。
今日のメンバーは昨日トロトロに到着した5人。
まずは恐竜の足跡が残っているエリアへ。山肌に沢山の足跡がある。大きいものは村からも遠めに見える。
スクレで見たものよりも数など規模は小さいが、トロトロの足跡は全く保護されていないので目の前で見ることができる。
それどころか足跡の上でケンケンパしたっておこられない。
岩の橋を渡ったり、、
そんなこんなで地割れに下りて行きいよいよ大渓谷が目の前に現れる。
グランドキャニオンとはいかないが、すごい迫力である。緑が豊富なところがグランドキャニオンとはちがって生き生きとしている。
渓谷の下へ降りていく。ガイドさんはスリッパなのがウケる。
下から見上げる渓谷は迫力満点
乾季だからかたいしたものではないが、滝のそばで休憩したり。
滝まではルートはわりとしっかりしていたが、ここからさらに別の足跡エリアへ向かう為イレギュラーなルートを通ってそこへ向かう。打ち合わせ時にあまりお勧めしないと聞いていたのだが、なかなかハードなコースで面白い。全員トレッキングが好きな人ばかりでよかった。
川が作った面白い地形が次から次へと現れる。
そして谷を抜け、
肉食系恐竜の足跡が残るエリア。これが一番大きいものだと言う。
7時間に及ぶトレッキングは少し大変だったがなかなか満足だった。
二日目はCiudad de Itasという奇岩大地と洞窟探検のトレッキングだ。メンバーは昨日とは一部入れ替わった。
4WDでえっちらおっちらと登っていく。道が悪いので20km離れた場所へ1時間以上かかった。標高2500mくらいの村からゆうに1000mは上がっただろう。
それにしてもグネグネ曲がった地層の風景がすごいのだ。
奇岩は小さなものが沢山あるんじゃなくて、巨大な岩群の中や上を歩いたりした。
岩の中はカテドラルと言われるほどアーチ上のきれいな形状をしていたりする。
コケとかを取り除いてきれいに磨いてあるわけじゃないのでちょっとみすぼらしいものもあったが、そんなことしないのがボリビアらしく自然だ。
お決まりのようにある巨大な亀岩
狭いところを通ったり。(欧米人大変)
トレッキング初心者なら棄権しそうな登りを強いられたりするが、(ガイドにもよるのか?)
眺めは格別。
奇岩の上は恐竜の皮膚のよう。恐竜の上を歩くのだ。
なにかと恐竜ネタのボリビア。
足を踏み外したら即死のような所も平気で通るのがこの国らしい。岩のカテドラルを見に行くだけと思ったらトレッキングもできてよかった。
次に車でだいぶ村の方に下り、洞窟へ。
巨大な入り口がぽっかり開いている。
ヘルメットを借りて洞窟へ。
洞窟はどんどん下へ下へと続いている。
中は鍾乳洞だったりするが、ライトアップとかされて無いので、いまいち綺麗なのか良く分からない。そんなことよりもメインは洞窟探検だったのだ。
セマーイ通路を砂だらけになりながら這って進んだり、ロープに頼ったり、今度もなかなかハードで”探検しとるぞー”って気になっておもしろかった。誰かの口からインディージョーンズのテーマがよく流れていた。
そんなこんなでハードに満喫したトロトロだったが、本当はこの名の通りのんびりしてもよい所だ。僕の場合は残念ながら少ない本数のバスのスケジュールに合わせなければならず、一日のんびりするという休息日をとることができなかった。
今度来るときにはもっと観光客が増えているのだろうか・・
——————–情報コーナー——————————-
ウユニ→オルーロ 電車 Salon(2等車) 56ボリ
オルーロ→コチャバンバ 普通バス 25ボリ+ターミナル利用料1ボリ
コチャバンバ→トロトロ村 普通バス 25ボリ(週8~9便)
※トロトロ行きのバスはターミナルではなくRpepublica通りと6 de Agosto通りの交差点付近にバス会社がある。
ツアー代金など
・国立公園入場料 30ボリ(一週間ぐらい有効)
・渓谷&恐竜の足跡トレッキングガイド料(一部特別ルート) 200ボリ/グループ
・Ciudad de Itasトレッキング+洞窟探検 (ガイド代200ボリ+車代300ボリ)/グループ
他装備レンタル等小額加算あり。
宿:Las Hermanas? 30ボリ 個室・トイレ共同
Wifiなし、キッチンなし。朝食10ボリ、夕食15ボリ(夕食オススメ)
Las HermanasのLiliおばさんが作る料理は南米一!?
※1ボリ=約12円
—————————————————————