カレイバー~イラン国境 4日間(走行2日) 走行距離133㎞ (累計9378㎞)
異国情緒を演出してくれたペルシャ文字ともお別れ。イラン・アゼルバイジャン国境付近の廃墟にて。
氷の峠を超えてたどり着いたカレイバーの町。ホテルの部屋から。
イランでホテルに泊まったことは少ないが、ここのオーナは微妙に英語を使い、色々と教えてくれた。
夏はイラン人には人気の観光地になりうるのだろうが、今はどうしても閑散期。町を見下ろす町一番の微妙なホテルのスイート(?)に安く泊まれた。
メシュキンシャフル以降続いている悪天は相変わらずで、滞在期間中もしとしと雨が降っていた。
一日待機ということで丸一日のんびりする。小さな町を歩くだけで友達がたくさんできる。イランは本当に寂しくならない。
翌日、天気は相変わらずだったが、ここに来た目的を果たすため、出かける。それがこれだ。
ババック城を見下ろすピークから。
雨雲の上にこんな世界が広がっていた。
カレイバー周辺は夏トレッキングで有名らしい。中でもババック城に向かうトレッキングが人気だ。
登り口までタクシーで向かい、そこから山頂を目指す。天気が悪いのは下界だけで、霧の中を歩き始めたが、登りだすとすぐに雲の上に出た。その上はなんと快晴だった。
雲の上の道を歩く。
今回ついてきたミラド君と登山口の食堂の犬。
道はだんだん険しくなってきて、
お城は見えてくる。
お城の上にも上れる。
記念写真。
この後、やっぱりお城が見える位置がいいなあと、隣のピークを目指す。道はないけれど、一部の人は登っているだろう。ルートを探すのは難しくはなかった。
そして到着、この眺めが見たかった。雲海に聳える城はここに来てよかったと感じさせるには十分以上だった。
お疲れ様ガイド犬。この後下りられなくて抱きかかえるハメになるこの犬。
無事登山口の食堂に帰った時は仲間の犬も迎えに来て、飼い主も喜んでいた。
ここの所連日開かれているエマームの祭。血がたれたデザインの旗とか、鎖の鞭で体を打つダンスとか結構えぐい。
最後に訪れたこの町は、友達もたくさんできたし、とてもよい町となった。
何度も訪ねてお茶をよくもらった売店で。
紅葉と岩山の谷を下り、イラン高原地帯を去る。
その後、国境線の川を西進し、アルメニアの国境に向かった。
イラン最後の夜は国境線の川でキャンプ。名残惜しいようなお腹いっぱいのような。そんな想いに浸りながら。
枯れ木が多く、たき火ができて暖かかった。