静かなエル・チャルテンの町とフイッツ・ロイ
前回のペリト・モレノ氷河と同じロス・グラシアス国立公園。そこにはパタゴニアを代表する景観がもうひとつある。それがフイッツ・ロイだ。ダイナミックな岩の大山は見ただけで拝みたくなる。
ここへはエル・カラファテから3時間程度のエル・チャルテンがトレッキングの基点となる。ほとんどの人は日帰りでトレッキングを楽しむが、僕はテントを借りて2泊3日のトレッキングとしゃれこんだ。初日はうす曇、あとは小雨と初日以外はあまり良い天気でなかったが、迫力のある岩山であるフレッツ・ロイ山も見ることができた。
エル・カラファテからのバスでチャルテンに到着後、すかさずテントを借りて歩き出した。
コースは最初に少し上って後は比較的平坦。
途中にキツツキもいた。
カプリ湖近くの展望台より。どこからでもフイッツ・ロイは良く見える。
カプリ湖とその背後に。
初日はここで泊るつもりだったが、ここまで一時間ちょっとと時間をもてあますので次に進んだ。
初日のリオ・ブランコキャンプ地まであと少し。このあたりは木々が色付いてきている。
最終目的地のひとつ、トレス湖。キャンプ地から一時間少々、きつい上りを登りきるとこの景色が広がる。見上げるようなフイッツ・ロイの岩肌が目の前だ。
フィッツ・ロイはどんなに近づいても立体感のない、背景の絵のように見える。その理由はここまで来てようやく分かった。背景のように見えていた部分の色が周りの岩山に比べて薄いのだ。その薄いグレー色がこの山を遠く、幻想的にすら見せている。
次の日の朝、ここで朝日に染まるこの山を見に行きたかったのだが、初日の夜から雨が降り出し、それは叶わなかった。
キャンプ地にて。こんな小さなテントなのに結構大きい。軽さで言えば日本のテントが一番だ。レンタルテントは汚く、整備状態はいまいちだ。
トーレ湖。ここからは、針のような三本塔、セロ・トーレの岩峰が見えるはずだった。
当然朝日に染まる姿も拝めず、これは残念だった。
コース:
一日目:エル・チャルテン→カプリ湖→リオ・ブランコ(キャンプ)⇔ロス・トレス湖
二日目:リオ・ブランコキャンプ地→デ・アゴスティーニ(キャンプ)⇔トーレ湖
三日目:デ・アゴスティーニ(キャンプ)→エル・チャルテン
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バス:エル・チャルテン⇔エル・カラファテ(往復) 180ペソ
レンタル: テント(一人用) 25ペソ/泊
その他今回は借りてないが、寝袋 25ペソ 、 コンロ 15ペソ/泊
——————–情報コーナー———————————