見せ付けるように間近に迫る氷河 この迫力は写真では伝わらない。
バルデス半島のあるプエルト・マドリンからさらに南下すること20時間、アルゼンチン側パタゴニアの観光中心、エル・カラファテに到着。小さな町だがしっかり観光用の町だ。お土産屋、旅行会社、アウトドアショップが軒を連ねている。
ここから僕はペリト・モレノ氷河を訪れた。町からバスで一時間弱、ロス・グラシアス国立公園へ。車窓に氷河が現れると乗客から歓声がもれた。その氷河は写真で見るよりずっと迫力があった。その氷河の末端が展望台のある反対岸ぎりぎりまでまるで見せつけるかのように迫っているのだ。その末端の高低差が100mぐらい。スケールが大きい。氷河の上に余分な土が堆積しておらずそのざくざくした表面がまた凄い。割れ目は青く美しい。
クルーズやら氷河トレッキングやらと色々オプションがあるが、僕は4時間以上の時間を展望台で過ごした。氷河の崩落を見逃さない為にだ。とはいっても展望台はあちこちに作られており。飽きたら歩くこともできる。
氷河はたまにバリバリと雷のような音を立てる。どこかでヒビでも入っているのだろうか。凄い音がしたと思うと観客がみんなそちらのほうを向く。しかしほとんどは小さな氷塊が落下するのみだ。僕が見ているあいだ。二回の大きな崩落が起こった。一度目は幅は細いが末端の壁上から下まで。巨大なオベリスクのようなものが倒れて水の中に消えていった。二度目はさらにすばらしかった。さらに幅の広いものが崩落した。まずは下のほうが崩れ、上がバタンと倒れるように落ちた。着水するとすさまじい水しぶきがあがる。氷はバラバラになりしばらくそのあたりを放射状に漂っていた。
氷河へ向かう途中。水色の流氷も見られる。これだけでもはっとする光景だ。
高いところでは100mほどの高さがあるという。何万年もかけて流れてきた氷河がどうしてここで垂直に切れ落ちるのだろう。
氷河はきれいな青い色をしている。
崩落シーンの動画を用意したいところだけれど、このブログではかなわなかった。
見てもらえないのが残念です。
——————–情報コーナー———————————
バス:プエルトマドリンからエル・カラファテ RP TRANSPORTES 550ペソ位
バス:エル・カラファテ から ペリト・モレノ氷河: 往復84ペソ
(RP TRANSPORTES利用後の割引有)
国立公園入場料: 100ペソ(高い!)
宿:Fuji旅館 ドミトリー 50ペソ
※1ペソ=20円
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