ワラス② ワスカラン国立公園トレッキング(08/03~06)

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高山植物も豊富なサンタクルス谷。裏側だけど、「世界一美しい山」も見ることが出来る。

ワスカラン国立公園はアンデスの中核として6000m峰がひしめいていている。山が好きな欧米人にはトレッキング天国として有名である。

これはトレッキングし放題だ!と喜んで来たが、前回のブログで書いたように、宿泊を含む公園内の滞在はガイド無しでは許されない。気軽にガイドを雇える5人ぐらいのグループならともかく、一人で来ると結構窮屈なルールである。実際は潜り込めるのだが、そこまでしたくない。
 ということで、最も有名なルートであるサンタクルス谷のトレッキングツアーに参加することにした。4泊もの行程にもかかわらず、毎日どこかしらのガイド会社から催行されるほど人気なので、一人でも気軽な値段で参加できるのだ。

一日目。
車でカシャパンパという村に移動。そこからトレッキングが始まる。標高はワラスより下がって 2900m

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田んぼが綺麗なカシャパンパ  

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荷運びのロバが来ないのでロバまち。ここでひますぎて与えられた昼食にまでみんな手をつける。あんまり要領は良くない。

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頼りない顔をしたロバ。それでも一生懸命荷を運んでくれる。

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綺麗な谷を登っていく気持ちのよいトレッキング

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3年ほどガイドをやっているウネラさんは植生にも詳しい。英語は得意ではないけれど、ちゃんと説明してくれた。それにスペイン語、英語両方を話せるメンバーも一人いた。

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サボテン系の植物は色々な種類があり、薬用としてさまざまな使い道が昔からあるようだ。

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一日目のキャンプ地はジャマコラル(3780m)。遠くにタウジラフを望む綺麗な谷間のキャンプ地。地味に結構標高差を登った。

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テントは食事用のリビングテントと寝る用の普通のテントがある。

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ガイドさんはガイドの前職のレストランでの経験の方が長い。食事は町で食べる並みの逸品だった。全く下界の食事が恋しくならないトレッキング。ツアートレッキングは初めてだから快適だと思った。

2日目。
相変わらず徐々に標高を上げていく。

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谷の左右に白い山がちらちら見えてくる。

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ハトゥンコチャ湖

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湖の前後は数ヶ月前の雪崩でめちゃくちゃになっている。

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進路を北にとってメインルートからはずれ、アルパマヨのベースキャンプを目指す。
その「世界一美しい山」は写真右。本当に美しいと言われるのはこの裏側だ。また見にきたいものである。

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アルパマヨ・ベースキャンプのさらに少し上。Arhuaycocha湖にて。
トレッキング、メンバーはこの5人。オランダ、ベルギー、チェコとバラバラ。フランス人がいないのが珍しい。彼らはもっと攻めるのか。

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元来た道を戻る。ピラミッド型のアルテソンラフが美しい。

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キャンプ地まで下る下る。

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歩いてきたサンタクルス谷

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タウジパンパ・キャンプ地(4250m)
風邪ひいた上にさらに寒くて寝られずこじらせた日。

僕はこの2日目に結構酷くカゼを引いてしまったので3日目は一時は撤退したいぐらいだった。他のメンバーが気を利かせてくれ、荷物を持ち、荷運びの馬1頭分を僕の為に空けてくれたのはうれしかった。今回の全メンバーには感謝しなければいけない。

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タウジラフと天の川。

3日目。
今日は4750mの峠越えがある一番ハードな日だ。前述したように僕は多くの行程を馬の上でくたばっていたのだ。だから今日の写真は少ない。
いまさらあまり高山病になるような標高でもないが、風邪で弱っていて少しは併発していたかもしれない。

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峠のプンタ・ウニオンからのタウジラフ。

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湖とタウジラフ(白とびしてますが。。)

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峠を越えて反対側のウアリパンパ谷を見る。そしてどんどん降りていく。

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下りでは馬はあまり使えない。馬も疲れた。

4日目。

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気持ちのよいカチナパンパキャンプ場(3800m)
寒気の中何とか寝れて少し復活。今日は行程も少ないし地力で歩いた。

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ルンルンハイク。
僕は風邪でそうでもなかったが。

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まもなく国立公園を抜けたのか生活区に入る。民族衣装を着た人たちが行きかう。
村を通ったり、ネパールのトレッキングのようだ。

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おっと私の仔豚ちゃん。

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やあ。

ゴールのバケリア村までひと登りしてトレッキングは終了。
そこから帰りのドライブがすまさじい。ダートのグネグネ道をひたすら登り、気付けば今回のトレッキングのどこよりも高い 4767m。からの眺めはペルー最高峰のワスカランを目の前に見ることが出来る。ブランカ山群。広いわぁ。これだけのために来る旅行もいいな。

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これから降りていくグネグネ道が見える。

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ワスカラン北峰(左)と南峰。北峰の方が最高峰だ。

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ジャンガヌコ湖を見下ろす。この湖の脇を通ってユンガイに降りていくのだ。ユンガイからは舗装路でワラスへ帰還。

今回は仲間の協力もあって何とか生還することが出来た。簡単なトレッキングでもいろいろあるものである。
この山域ではまた来てしたいことが盛りだくさんになってしまったが、今回は装備も装備。またいつかの楽しみが増えてしまった。

 

Photo
今回の大まかなルート。矢印のところがおおよそのキャンプ地

詳細はまた山登りのブログで書こうと思う。

——————–情報コーナー——————————-
サンタクルス谷トレッキング 3泊4日 300ソル前後 (今回290ソル)
 ガイド・食事・ポーター・テント・寝袋など着る物以外全て込み。

国立公園入場料 65ソル 一ヶ月程度有効

国立公園内のトレッキング・登山は原則 Huayhuashエリアを除き個人ト
レッキングは不可(日帰りはOK) ガイド又はツアーが必要とのこと。
(実際は管理所を人がいない時間に通過する等で実行している人もいた)

※1ソル=約30円
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