空港のある街リド・デオスティアのビーチ。壮大な旅も終わりだ。
ローマの宿には5日間いたけれど、天候は悪く、それを理由にしてかWifiさえもつながらなかった。楽しいけれど騒がしい宿で、旅の余韻に浸る暇もない日々だった。まだ、飛行機の予約もしていなかったけれど、空港近くの町で、手ごろな個室のホテルが見つかったので、そちらに移動することにした。
ローマ中心部から約40km。ローマに住む人たちが週末に気軽に行けるビーチである、リド・デ・オスティア。交通量が多く、路肩も狭い為、決死で自転車を漕いで移動した。
オスティア近郊には広大なローマ都市遺跡が残る。
予約していた宿へ到着。
まだ、作りかけに近い作りたてで、看板も無い。試験的にオープンしたみたいで、安く泊まれたのだ。
遠くからお疲れ様。とということで、無駄に広い部屋を用意してくれた。
街の夕焼けが見れる良い部屋だ。
この旅で何百回の夕日を見ただろうか。
そばのビーチに出かけたりして旅の余韻にひたる。。までもなく、部屋でゆっくりする時間が多かった。
飛行機の手配はほんの数日後の便が予約できた。
評判がいいトルコ航空。それよりも、追加料金に「自転車」と言う項目があることが大きかった。重さだけでは60kg程度ある全荷物を運ぶとなるととんでもない料金になるだろう。ここに「自転車」と言う枠を使うと、70ユーロの追加料金で、”自転車”を入れる箱にそれに関連するものを詰め込み放題なのだ。本当はいけないのかもしれないが、バッグ類はもちろんキャンプ道具などもぎゅうぎゅうに詰め込んでやった。
と言うことで、街にある自転車やさんに伺い、自転車の箱をもらってきた。
一日かけてのんびりと解体、梱包作業をした。自転車本体を入れると意外とスペースが少なく、いろいろ詰め込むのに苦労した。
そしてこのもてない荷物を持っての空港移動日。
空港へはタクシーを使ってやろうと思っていたが、親切な宿の主人、そんなの高いから空港バスが出るところまで送ってやるよ。といってくれた。
バスに積んだり降ろしたりするのが一回ではできないので迷惑だなぁと思っていたと所、手伝ってくれる人も現れてとてもうれしかった。
トルコ航空だけにイスタンブール経由。一年近くかけて走ってきたところを一気に戻るのは、なにかあっけない。
壮大な旅も長い余暇もこれで終わり。あとはエピローグ。