パレンケからカンクンについて、天気の悪さと宿 「ROSAS7」の謎の居心地の良さのせいか、この先の予定がまったく立たず、2週間が経過してしまった。そもそもこの日までここにいる予定もなかったのだが、ここでチェチェンイ・ツアーを見に行く事にした。
カンクンの記事はまた後ほど。
チェチェンイ・ツアーは最も有名なマヤ遺跡だ、これは遺跡の良さがどうのよりカンクンから日帰り圏内だという所も大きいだろう。
という考え方だったのであまり興味がなかった。最も観光地化された遺跡だろう。と。
しかし、そんなチェチェンイに一大イベントの日が近づいた。
その名も「エキノクシオ」というらしい。
チェチェンイ・ツアーには象徴となる大きなピラミッドがあるのだが、ここに「ククルカン」という蛇の神が光臨するという。
どんなに珍しいものかというと、一年に最大2度らしい。
春分と秋分の日に見ることが出来るという。
どんなものか調べると、ピラミッドの陰がピラミッドの階段に当たり、蛇の形を形作るという。蛇の石造は初めからあるので影で出来た胴体とつながり、ククルカン様が天よりピラミッドをつたって下りてくるように見えるのだ。これがククルカンの光臨現象だそう。
ちなみにこれが階段の基部にあるククルカンの頭の石造
正直そんな大したものに感じない。けれど面白そうなので是非行くことにした。天気が悪いのはもはや気にしていられない。
ぴったり秋分の日でなくても前後1日位なら見れるということなので、天気の良さそうな日を狙ってカンクンを出発した。
二等バスは値段は一等の半額だが、客の乗り降りでしょっちゅう停車して効率が悪い。6時間ぐらいかけてチェチェンイ・ツアーに到着した。
着いたのは3:30頃。遺跡をのんびり見て回る時間はもはや無かった。
ただ、この遺跡は1時間もあれば見れるという話だったので、慢心していた。
入り口から入り、どこも同じものばかり売っているお土産屋台の並ぶ通りを抜けると大きな広場に出る。El Castillo(城)と呼ばれるピラミッドだ。
El Castillo(城)チェチェンイ・ツアーを象徴する大きなピラミッドだ。
球技場ではハリーポッタの球技場に出てくるゴールみたいなのが印象的だった。
遺跡の北のはずれにあるセノーテ。いけにえをささげた泉だ。
Templo de los Guerreros (Templo de Chac-Mool) チャックモール戦士の神殿
少し前はチャックモールの像まで登れたようだが、今は遺跡に触れることすら出来ない。
Grupo de las Mil Columnas(千本柱)
敷地内の少し離れたところに旧チェチェンと呼ばれるエリアがある。
こちらは更に年代が古い遺跡だろうが、どちらもきれいに修復されていて古さは伝わってこない。こちらも遺跡に近づくことすら出来ないが、しかし旧チェチェンイのほうが見ていて少し心が動いた。
天文台。現在と少しも変わらないドームのデザインは少々驚いた。
遺跡の最も奥にあるブロック状の模様がすばらしい建物。
なんとか一通り見てまわることが出来た。
一時間じゃちょっとたりない。
とにかく、競歩見学だった。
幸いなのか、中に入れたり、登ったり出来るどころか、近づける遺跡は皆無で、探検を楽しむ時間は必要ないだろう。
カンクンからくる場合は1等バス。または早朝の2等バスをお勧めする。ちなみに私が使ったのは午前9時45分ごろの2等バスだ。
ククルカン光臨を前にROSAS7の他の宿泊者達と合流。他の大勢の観客と共にピラミッドを見守る。ピラミッドは普段よりさらに遠くからしか見られないようにロープが張られていた。
思ったほど混雑してないので一番前を陣取って待機。
日が下がってくると、徐々に階段に影を落とし始める。(左側の階段)
そして、完成形がイメージできるまで影が出来てきたところで。
ん。雲行きが怪しい。。
そして、
まさかのにわか雨・・・
雨は10分くらいで止むのだが、太陽が見える気配は無い。
雲がククルカンの姿を消すとブーイングと拍手が巻き起こった。一年に二度のドラマは終了。
はい出てってー。
閉演時刻は過ぎているので、太陽を願って粘る観光客と係員の戦いが起こる。
うーん。
残念ながら、中途半端に終わってしまった。
また見にこれるもんでもないが、まあ雨季だけに仕方が無い。
ここまで天気が良かっただけでもラッキーな方だと思う。
この日はカンクンには帰らず、バヤドリドに宿泊すべく後にした。
バス停にいたのは僕らと同じ、ケチそうなバックパッカー風の人間数人だけだった。
——————–情報コーナー——————————-
パレンケ → カンクン 3等バス 一晩 300ペソ
カンクン → チェチェンイ・ツアー遺跡 6Hr 122ペソ
チェチェンイ・ツアー入場料 125+57ペソ
※1ペソ(メキシコ)=約8円
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