奥黒部周回縦走(五日目)

黒部五郎キャンプ場から折立・・シリーズ全7回中7記事目
この記事は2019年のお盆休みに実行した長期縦走の記録の5日目です。
前日の記事

本日の工程
 黒部五郎キャンプ場-->折立登山口  (2019/08/14)
青線が本記事の工程

 目覚ましで起こされたように目が覚める。3時に起きて行動するパターンに陥ったようだ。
 不本意なのでもう少し寝ようと思ったが、昨日、ベンチで横になった人と朝4時に出る約束をしたようなしないような。
いずれにしても今日の工程も長い。早いに越したことは無いのでキャンプを撤収する。
ちなみに、不本意なのは3日連続テントを乾かさずに出発している事だ。それが普通だと言われそうであるが、気持ち悪い。
ただ、凝った食事を取らなければ起床から一時間程度で出発できると言う事が解ったのは収穫だ。

早朝から準備を始めるキャンプ地

小屋の前で水の補給をして、トイレなどを済ませて出発。ヘッドライトをつけて比較的平坦な進む。まもなく急に登り始める頃には空は明るくなってきていた。
遠くの薬師岳がモルゲンロートに染まり始める。まもなく、五郎のカールに着いた頃、私も朝日を迎えた。

赤く染まる黒部五郎岳の岩峰

日が出る前でも歩いていると暑いが、日が出るととても暑い。朝日を浴びるカールから黒部五郎岳を見上げると、赤く染まった岩々が大迫力で迫っていた。
水があちこちに流れているカールは最後にぐっと高度を上げる。それを登り切ると山頂はすぐそこだ。

山頂稜線への急登を登る。振り返るとカールが美しい。

山頂と北ノ股の分岐にいくつかのザックがデポしてあった。山頂へは10分程度なので、デポせず、そのまま山頂に向かった。程なくして山頂へ到着。空に雲が増えてきて風が心地よかった。

山頂でのんびりと朝食タイム。このパターンも2日連続だが、これは悪くない。

山頂に立つと岐阜県側がよく見える。連なる山々の向こうに白山
立山方面を望む。相変わらず薬師岳が存在感を放っていた。
槍穂方面。台風の影響で東側から崩れているようだ。雲が山に沿うように流れている。

 昨日ベンチで隣り合った人が声をかけてくれた。昨日の話をちゃんと覚えてくれていて、同じぐらいの時間に出発したようだ。彼女もテント乾かしてから出る派だけれども、今日は下山となると行程も長いため、考え直したそうだ。今日も良い連れ合いができた。山頂を堪能したあと、北ノ股への稜線に足を踏み出す。

北ノ俣岳へ続く稜線

急激な下りを経て、それなりにアップダウンはあるがなだらかな道を行く。雲が多くて涼しかったのは黒部五郎岳の稜線だけで、すぐにギンギンに晴れてきた。
登りはゆっくり登り、ピークで休憩といったパターンを繰り返す。
この稜線の眺めは雄大で美しく、しかし長さを感じるトレイルだった。

振り返ると黒部五郎岳がドンと構えていた
巨大なカールとも言える伸びやかな景色

太郎平は徐々に近づき、北ノ股岳に到着。積雪期にきたときの面影は無いが、そこから太郎平へ向かう稜線の形は見覚えのあるものだった。
もうひとり、見覚えのある人に追いつかれた。同じテーブルで会話を楽しんだ一人であった。三俣方面に向かったと思っていたが、やはり天候の悪化を恐れ、戻ってきたようだ。

北ノ俣岳付近にて。ゴールデンウィークに作ったイグルーはもうない。

3人パーティーとなった我々は、一路太郎平を目指す。
稜線の伸びる方角が北向きに変わるにつれ、薬師岳に向かうように進む。高山植物が咲き、とても美しい道だった。

 しばらくすると太郎平に到着。賑わって入るが、初日の混雑と比べれば雲泥の差だ。

太郎平小屋に到着

私達も今日の後半戦に備えて小屋ランチで大休憩とした。
やはり小屋ランチを食べると、常に感じていた空腹感がなくなった。満足とはこの事だろうか。

太郎平の太郎ラーメン(奥)とカレー

下り始めると、台風が来るというこの状況でもちらほらと登ってくる人がいた。それ以外はまばらで、降りる人もまばらだった。

ここにきて雷鳥が登場

高度を下げるにつれてさらに蒸し暑く感じ、下界に近づいているのだと感じる。三角点のある最終ベンチでこの旅を常に見守ってくれた薬師岳に別れを告げ、樹林帯へと進んだ。

有峰湖が懐かしい。

樹林帯は初日の混雑が嘘のようにがらんとしていた。暑さと戦いながら順調に足を進め、やがて登山口に到着した。互いを称え合い、また旅の終わりに哀愁を覚えた。まずはトイレに行った。
北ノ股で再会した人とはここで別れ、私達二人は折立のキャンプ場で道具を乾かすことにした。
キャンプ場ではこれまた昨日同じテーブルで会った人に会った。いつの間にか追い抜かれて彼はとうにキャンプを貼り終わっていた。明日の朝の便で帰るようだ。
実はそれも悪くないなとは思っていたが、もうオフロに入って栄養があるものを食べたいと思ってしまっていたので、道具を片付けるとそのまま林道を下り、お風呂に向かった。

富山の町へ戻る頃には意外と遅い時間になっていた。手早く夕食を済ませて、再会を約束して私達も別れた。
時間も遅く、眠気で運転は捗らず、深夜になって標高の高い適当な場所で仮眠をとった。
 困ったことにまた午前3時に目覚めてしまった。明らかに寝不足であるが、家に帰ってから休もうと家に向けて出発した。


結果的に台風は翌日朝には私の町に影響を与えだし、夕方には最接近した。余裕を持って準備する事ができた分、早く帰ってよかったのかもしれない。

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