新穂高を起点に南岳、槍、双六と周回。行き先をリアルタイムに決めながら歩いた自由な二日間・・・シリーズ全2回中2記事目
一日目はこちら
本日の工程
南岳キャンプ場(南岳小屋) --> 槍ヶ岳 --> 双六小屋 --> 鏡平 --> 新穂高温泉(鍋平駐車場) (2019/09/15)
日の出の30分前、空が明るくなってくる時間に出発した。テントはほとんど濡れず、撤収は快適だった。外は朝の風が吹いていた。
程なくして南岳山頂に到着。振り返ると穂高が大きく構えるように聳えていた。
ここで朝日を迎えるには早すぎるので、足を進める。
流石に北アルプスで最も標高の高い主脈であるだけあって、どこからでも眺めが良い。常念山脈の向こうの雲海もよく見える。やがて日の出を迎え、コーヒーを沸かして朝食を取る。
日が出ると視界がぐっと開け、ギンギンと日差しを感じてくる。気温もグッとあがり、暑くなるのも時間の問題だ。ジャケットを脱ぎ中岳の登りに備える。
この辺りから徐々に槍ヶ岳方面から来る人とすれ違い始める。混んでくるとマナーがない人が現れるのにうんざりするが、短い区間のみだ。
大喰岳に着くとたくさんの人が山頂にいた。山頂の横を通り過ぎ、槍ヶ岳を目指す。
大喰岳からはハシゴを降り、槍ヶ岳山荘に向けて登り返す。すれ違いが多いので、ゆっくりと足を進めた。
大喰岳から登りかえすと、静かになったテント場を通り、槍ヶ岳山荘に到着する。
山荘前は予想通りたくさんの人がいた。槍沢、槍平、ヒュッテ大槍、殺生ヒュッテ、そして南岳から来る者が槍ヶ岳を目指して集まり始める時間だ。
心配していた穂先の混雑はこの通り。
ほとんど迷う事無く、通過を決める。
そして、西鎌尾根へと足を進めた。
西鎌尾根を一気に下る。槍ヶ岳直下から千丈沢乗越はガレ場の急下降だった。そこから一部を除き、なだらかな稜線歩きが続く。
気温が上がってきて暑くなってきた。風もほとんど吹かないが、少し風に当たると涼しく感じる。ペースを落としながらノンビリと稜線歩きを楽しむ。
双六岳に到着して、間髪入れずに下山へとかかる。小屋の前のテラスではたくさんの人が騒いでいた。まだ11時前だが、テントもちらほら張ってある。昨日からの連泊もいるだろう。
ここから先はかなりの混雑になると予想していたが、それほどでもなかった。ここから下山までの間、すれ違う人は少なかった。三連休とはいえ、月曜日が休みの人は少ないのかもしれない。下る人は多かったかもしれないが、この時間帯は中途半端なのかもしれない。
槍ヶ岳を仰ぎ見る眺望の良い稜線はここまで、ここから鏡平に向けて一気に下降に入る。
山荘でも多くの人が外のテラスで食事をとったりビールを飲んでいたりしていた。それを尻目に少し先の鏡池へ向かう。
鏡池でも多くの人が休憩していた。撮影したり、食事をしたり。
今回はほとんど行動食で歩いているが、ここでも簡単に昼食を済ませ、後は降りるだけの体制を整える。時間は12:30とまだまだ余裕はあった。
時間や体力的な心配をしていたが、十分可能な行程であった。テント泊とはいえ軽量化に努めた賜物あろう。槍ヶ岳に登ったり、荷物がもっと重かったりしたら難しかったかも知れない。