中米は非常に火山の多い地帯で、更に緑も多い。グアテマラの景観は日本に似ているというか落ち着く雰囲気です。シェラと言う町に結構長いこと滞在したのですが、そこからずっと見えていた三角形の山がサンタマリア山(3770m)。夜登るフルムーン登山に参加して行ってきました。
登山口の村から見るサンタマリア山(別の機会に撮影)
行程
夜の12時頃に登り始めて、午前5時頃登頂、火山と日の出を見て午前9時に下山開始、12時30頃に下山と言う行程でした。
ツアー参加者募集の張り紙
強盗も出没する山ということもあり、また夜なので当然更に危険。シェラからのガイドツアーを利用しました。旅行会社は QuetzalTrekkers(ケツァルトレッカーズ)です。料金は250ケツアール(3000円程度)でした。
日中でも登れるのですが、夜に山頂に着く一番のメリットは隣にある活火山の赤いマグマを見られること。というのがこの大変な徹夜登山に惹かれた理由です。
夜中に集合。結構参加者が多かったです。用具はすべてレンタルできます。自分の必要なものを借ります。ちなみにジャケット系はクサイのばかりでした。
食料を参加者が分担して持つルール。僕はつまみ食いできそうなトレイルミックスをチョイス
トラックの荷台に乗って登山口まで移動しました。乗り物が古いグアテマラの公共交通機関でもこんな扱いは受けたことがありませんでした。写真は荷台の中から後ろ側を写したところです。
夜間山行のいやな所は何も見えないので楽しくないというところです。山頂までは5時間ぐらいでした。大きなグループなので休みながらゆっくり登りました。
最初は少し暑かったけれど、山頂に近づくにつれ寒くなってきました。
上のほうではシェラの夜景が見えて楽しみが出来ました。
山頂に到着。月明かりがまぶしいです。
山頂からの夜景にみんな息を呑みます。
山頂の反対側に少し下りると見えるのがサンティアギート火山。写真は明るくなってからのものですが、実はこの火山の噴火を見にハイキングに行ったことがあるのですが、今度はそれが真上から見れます。
爆発は30分に一回ぐらい頻繁に見れました。ものすごい噴煙を上げて土石流が真っ赤な岩とともに転がり落ちます。
暗い時間は噴火時にぐらぐらと燃える真っ赤なマグマを見ることができます。これがわざわざ夜に登る一番のメリットです。明るいと見づらいのです。
なにはともあれ今まで見たこともない自然の力に目が久クギ付けになりました。
噴火を見る人々。
そしてお決まり日の出の時間。美しい景観がパァーっと広がります。
アティトラン湖やアンティグアの方面の火山が折り重なって見えます。
シェラの町の反対側、遠くに海が見える方面は標高が低いので高度感があります。ちなみに映っているのは私 (Y氏撮影)
山々が折り重なるタフムルコ山方面
影富士のように映るサンタマリア山の影
朝食を取りながら一時間ぐらいのんびりしました。持ってきた寝袋でごろごろしました。
真ん中に移っている緑虫は私です。(Y氏撮影)
朝食は欧米人ががっつくのか人数が急に増えて足りなかったのか、割り当てはかなり少なかったです。変なオートミールぐらいしか食べられませんでした。
完全に明るくなったシェラの町(奥)を見下ろす。シェラの町はグアテマラ第二の都市で、標高が2000m以上あるので反対側に比べて高度感があまりありません。
山頂でガイドの挨拶があって下山開始。
シェラの街を見ながらぞろぞろと降り始める。登りと違って帰りは結構みんなばらばらに降りる。
最後の休憩。こんなに人がいたんだ。。
というわけで登山は無事終了。雨季にもかかわらず。すばらしい眺めを堪能することが出来た。一番楽しみだったサンティアギート火山の噴火爆発も何度も見れて大満足だった。