スキーをするキウィに注意! 面白い看板と背後にマウント・ルアペフ
次は北島の内陸部、トンガリロ国立公園に向かった。ここは地味なトンガリロ山、富士山に似たナウルホエ山、一番大きい乗鞍みたいなルアペフ山といった大きな山が3つ並んでいるきれいな場所だ。ここではベタに有名な「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」というコースを歩くことにして、余裕があったらトンガリロかルアペフに登ることにした。
名前どおり縦走コースで、片道縦走して送迎バスを使うのが本来だが、車があるので、往復することにした。問題は懸念していた天気だった。
着いた日は雨だった。次の日はやる気満々で早く起きて登山口まで行ったが雨は止まず、稜線にでたら冬山のようなすさまじい嵐となって何も見えず引き返した。
仕方がないので次の日にもう一回チャレンジすると、やっとお天気の神様にめぐり合えた。それでも昼過ぎからは天気が悪くなってきたが、十分だった。
トンガリロ(左)とルアペフ(右)日が昇る。予想外の好転に期待が高まる。
少し離れて南側にルアペフがある。御岳から望む乗鞍のようだ。
溶岩台地とその向こうにルアペフ。思ったより小柄で富士山というより浅間山くらいのスケールだろうか。
序盤は木道がかけられた道を歩いていく。二日目は晴れたが土曜日だからか人も前日よりずっと多かった。
溶岩が固まった奇岩がたくさんある。
ナウルホエとトンガリロの間の峠でひと段落。
来た道を振り返る。溶岩奇岩大地が広がっていた。
ナウルホエとトンガリロの峠をすぎるとサウスクレーターという大きなクレーターの中の平たい窪地を歩く。
クレータのふちに再び登り、さらに上を目指す。反対側を見下ろすと溶岩が流れてできた地形が良くわかる。
こちら側にはレッドクレータもある。赤い土でできたクレーターは他の星に来たような光景だった。
今回の最高点、マウント・トンガリロへの分岐を過ぎると湖たちが見えてくる。手前がエメラルド湖、奥がブルー湖である。
エメラルド個はきれいな色をした三姉妹だ。このルートのハイライドだ。
ガスがたくさん沸いている。雲ではない。硫黄のにおいがする。
今回はいずれの山頂へも行かなかった。その前に山頂は雲隠れしてしまったからだ。それに一日雨で予定がずれ込んでしまったので先に進まなければならなかった。この日は下山後タウポまで向かった。
離れ行くトンガリロとナウルホエ。
嵐の日の帰りにショートウオークを楽しむ。山だけが嵐だったのだ。
このあたりはたくさんのトレッキングルートがある。
滞在したナショナルパークの宿(Ski HAUSE)は夏でも暖炉をつけてくれた。冬は混むそうだが、今は泊まる人も少なくて快適だった。