ゴリス~エレバン 4日間(走行4日) 走行距離256.1㎞ (累計9,784㎞)
ゴリスの盆地を抜け、進路を西に。首都エレバンを目指す。
ゴリスからエレバン。この区間は森が少なくなり荒涼とした風景でスイスのようなアルメニアのイメージと違った。でもこの国のほとんどがステップ気候だということなので、これもアルメニアなんだと納得した。
大きな峠は2300mと1800mのやつが二つ。途中アップダウンもある。
ゴリスの入り口にある変なモニュメント。アルメニアの旧ソ連風建物はちょっと違っていてちょっとおしゃれな感じがする。
標高が高いところでは雪が迫る。こういうところでキャンプしないように気をつけよう。寒いから。
幹線道路からほど近く。ちょっとした見どころがあるので寄ってみた。
Zorats Karer
アルメニアのストーンヘンジ。幹線道路から1.5㎞位のところにある。特に入場とかしなくても勝手に見れる。
ここでキャンプしようと思っていたが、水場もないしやめた。
そしてさらに登り続け、性懲りもなく、またもや標高2000mのところでキャンプするハメに、、と思ったけれど、裏にキャンプを張っていいかと聞いたレストランの客に一緒に食事にと誘われ、ウォッカ盛り。
さらに、店の人は家に帰っちゃうので建物は鍵かけちゃうけど、裏の壊れたベンツの中で寝ていいよと言ってくれた。
彼らの仕事が終わって帰るまで、暖炉で温まらせてくれた。この日はラッキーだった。
ボロベンツの中
車の中とはいえ、シートがなくて寒ーい。
ベンツを出発。
のどかな村が点在する。工場もない。静かな国だ。車の挨拶クラクションはうるさいけれども。
鏡張りの貯水池。
ゴリスから最初の小峠(2180m)を超えてから少々アップダウンがうるさい。景色も単調で飽きてくる。
アルメニアの水飲み場は蛇口の栓がなく、出しっぱなし。
このだしぱなっし水道水(?)は旅中ずっと飲んでいたけれども問題なかった。南アルメニアの緑が多い地域に比べて見かけることが減ってきたが、まだ健在。
そして変なゲートがある峠(2313m)を超える。
アルメニアのシルクロードだって。ちいさな感嘆
下りの途中、アララト山が姿を見せる。アルメニア人の誇り。アルメニアコニャックの銘柄もアララト。でもトルコ領。
標高を下げると木が戻ってきて牧歌的な風景になった。
それも一瞬。今度はゴツゴツした岩山の谷を進む。
本当によく風景が変わる国だ。
アレニ。ワインの産地で路上でコーラのペットボトルに入れてワインが売られていた。1リットル1000ドラムぐらいで買える。
ガソリンスタンドだか整備工場だかのやってない屋台裏でキャンプを張らせてもらった。周りの人は良く声をかけてくれた。
アレニから再び登り始め、エレバンまでの最後の峠へ。
峠のベンチで休憩。この峠、ピークが二つあるのでどっちが峠かわからない。
パンとチーズ。アルメニア朝食の定番をランチに。ペットボトルに入れてもらったアレニワインと共に。
下りはカラフルな岩山。
平野に降り立った。後はエレバンまでまっすぐ。ここからは割と町が続く。
エレバン手前40㎞のアララトという町で宿をとった。名前の通りアララト山にほど近い町。運動公園のホテル。(地図) 冬だから使われていない感はあったけれどシャワートイレ付のいい部屋をディスカウントしてくれた。(5000ドラム) 。ホテルを探すにあたっては沢山の人が協力してくれた。
翌日出発してすぐ、幹線道路から外れて南へ約5㎞、アララト山を贅沢に背景にした修道院が見えてくる。
Khor Virap修道院だ。
教会自体はそんな大きくもないが、はしごで降りる地下の秘密めいた礼拝堂とか、興味深いものだった。
修道院のすぐ向こう側はトルコとの国境線が間近に迫る。国境も閉じているほど仲が悪い国だが、人影が見えない監視塔が建っているくらいで平和なものだ。
首都エレバンへ到着。アルメニア初、そして唯一の都会らしい都会。
次回、エレバンとその周辺の観光。