湯ノ丸山(浅間連峰)・晩秋の稜線、霜柱踏みしめ歩む静寂の三座巡り

はじめに

暦の上では冬が顔をのぞかせ始めた11月初旬。最後のアウトドア・シーズンを惜しむように、私は浅間連峰の西端、湯ノ丸山へと足を運びました。

カラマツの黄金色の紅葉もそろそろ終焉を迎え、山は静かな冬の眠りにつく準備を始めています。今回は、湯ノ丸山だけでなく、烏帽子岳、そして角間山まで足を延ばす三座巡りの行程。少し冷え込んだ朝の空気を感じながら、晩秋の稜線歩きを愉しんできました。

日付

2025年11月08日

天候

晴れ

歩行距離

17.3km

登り(累積)

1,311m

下り(累積)

1,311m

行動時間

7時間16分

山行レポート

湯ノ丸高原キャンプ場付近

静寂のキャンプ場を抜けて

地蔵峠の駐車場をスタートし、まずは林道を歩み進めます。湯ノ丸高原キャンプ場付近は、シーズンオフの静けさに包まれていました。足元には立派な霜柱が顔を出し、土がわずかに凍結している様子が、冬の訪れを予感させます。

烏帽子岳への登り

最初の目的地、烏帽子岳を仰ぐ

樹林帯を抜け、視界が開けると烏帽子岳の山容がはっきりと現れました。木々の葉は既に落ち、山の骨格があらわになったこの時期ならではの荒々しさと美しさが同居しています。

烏帽子岳からの北アルプス

大パノラマの報酬

烏帽子岳の山頂からは、北アルプスが一望できる素晴らしい景色が待っていました。凛とした空気のおかげで遠くの山々までくっきりと見渡せ、しばらくの間、言葉を失い独りその空間を愉しみました。

湯ノ丸山山頂

岩が点在する湯ノ丸山頂

烏帽子岳から戻り、登り返して湯ノ丸山の山頂へ。こちらは大きな岩がゴロゴロと点在する独特の景観です。風が強く体温を奪われるため、早々に北峰へと向かいます。

北峰からの眺め

北峰から振り返る湯ノ丸山本峰。緩やかな斜面と、まばらに残るカラマツのシルエットが美しい。

角間山山頂

三座目、静かなる角間山

最後に目指したのは角間山。他の二座に比べると訪れる人も少なく、落ち着いて山と向き合える場所でした。ここからも北アルプスや浅間連峰の雄大な姿を心ゆくまで堪能することができました。

浅間山方面を望む

下山路の途中、四阿山や浅間山方面が綺麗に見えていました。牧場の柵が続く草原地帯を歩き、最後はスキー場へと戻る道のり。秋の終わりを肌で感じる、充実した山行となりました。

アクセスとアドバイス

駐車場・移動

今回は「地蔵峠駐車場」および「湯の丸スキー場」の駐車場を利用しました。スペースは広く、アクセスも良好です。ただし、11月はスキー場内の温泉施設が閉まっている可能性があるため、事前に周辺の立ち寄り湯を確認しておくことをおすすめします。

装備への配慮

  • **足元のコンディション**:朝方は霜柱が多く土が凍結していますが、日中陽が当たると緩んで泥濘(ぬかるみ)になります。スパイクは不要でしたが、ゲイターがあると汚れを防げます。
  • **防寒対策**:稜線は風が強く、11月でもかなり冷えます。厚手のレイヤリングなどの準備を忘れずに。
  • **膝のケア**:距離が17km超と長めです。サポーターを活用するなど、関節への負担を考慮してください。

おわりに

紅葉のピークは過ぎていたものの、かえって山の静けさが際立ち、遠くの冠雪した名峰たちが主役となった一日でした。

厳しい冬が来る前の、束の間の穏やかな時間。 この時期の湯ノ丸山は、派手さこそありませんが、心に深く残る景色を見せてくれます。皆さんもぜひ、一足早い冬の気配を探しに、この稜線を歩いてみてはいかがでしょうか。

ルートマップ・標高グラフ

Yamatavi

記事作成者

Yamatavi

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です