都市の中に遺跡が点在する町
テッサロニキはギリシャ第二の都市だ。巨大な町という感じではないが、それなりの都市だった。とはいえ、店があまりやっていない(営業時間が少ない)のでどうも寂れた印象に見える。恐らくギリシャはヨーロッパの中でもっとも労働時間が短い国の一つだと思う。
この町には寒気が去るまで居座ることにした。とはいえ、たった三泊の話だ。
取りあえず観光する余裕はなく、壊れたオルトリーブのバッグを修理しなければならなかった。幸いここはヨーロッパ。しかも最近色々問題があるが、一応ユーロ圏。東欧の割にちゃんとした自転車店がたくさんある。店をいくつか回り、オルトリーブのパーツを販売してくれる店を見つけた。
パーツ自体はなかったけれど、同じ商品から必要な部品を取り外して個別で販売してくれた。同じ部品を注文して補充するだけだから問題ないらしい。何と融通が利くこと!
この部品が必要だった。フック一式。本当は片方で良いのだけれど。メーカーはこの単位でパーツとして販売しているのでこれ以上のばら売りは不可。
ついでに壊れているバックルや、すぐ外れてしまうフックのスペーサーも買っていく。
店員の気さくさに気を良くしてついでに買ったボトル。持ってきたボトルはイプサラで壊れてしまったので、自転車用を使ってみたいのもあり、買ってみた。飲み口に蓋がないのは気になるが、もうそんなに空気の悪いところにはいかないだろう。やはり自転車用というだけあって使いやすい。
さてさて。心配事は片付いたので観光をする。
ビザンティンやトルコ時代の建物や遺跡が残されている。様々な勢力に翻弄されたギリシアの歴史が垣間見れて面白い。
パナゲア・ハルケオン教会。少し陰湿な空気が漂う中央公園にある柵で囲まれたエリアにある。
少し高いエリアに登り、住宅地を横切ると、
アギオス・ディミトリオスという大きな古い教会がある。
そして住宅地の中に忽然と建つ円筒形の不思議な建物、ロトンダ。
皇帝お墓から教会、教会からモスクへと次々に改築されていったらしい。
内部は足場だらけだが、天井などにフレスコ画が残っている。
そこから繁華街の大通りに続く道には凱旋門がある。シルクロードの幹線道路だったらしい。ここは観光客がたくさんいた。
中央公園の向かいには市場がある。まあまあ活気があり、乾物など、これまでも良く見てきた乾物など、中東っぽいものもある所を見ると、ここは文化の交流点だということが感じられた。
海沿いに出ると、歩道や自転車道が広くとられていて天気が良いと気持ちよさそう。写真はホワイトタワー。
街中に突然ハマム(銭湯)が残っていたりする。
ホテルのそばのギロはボリュームや味付けが旨くて何度か食べた。
テッサロニキのホテル
Hotel Kastoria(クリックで地図)
24ユーロ/ツイン(一人12ユーロ)
Wifi、トイレシャワー共同。朝食はなし。部屋に洗面台。
値段の割には悪くない。町の中心にある。周辺には同程度だと思われるホテル多し。
ここから先、トルコのサムスンから一緒に来たトングとはルートが分かれた。彼は飛行機の予約を済ませ、それに合わせて僕より一日先にテッサロニキを発った。