マシュハド~ゴルガン 走行日7日(走行6日)
走行距離597.46㎞ (累計8169㎞)
マシュハドからはテヘランに向かう道がイランを東西に横断するメインルートだが、これまでに会ったサイクリストの多くはこれをすすめない。距離は伸びるが一本北のルートを通ってカスピ海に出るルートの方が面白いというのだ。ということでこれを信じてカスピ海を目指す。
この記事ではカスピ海にほど近い町、ゴルガンまでの道のりを紹介する。
再び砂漠へ。
砂漠地帯に点在する遺跡のような廃墟の裏でキャンプ。イランではキャンプはあまりしなかった。道沿いに町が多いのもあるが、どちらかというと現地人に気を使って貰い、どこかしら安全な寝床を用意してもらう事が多いからだ。
西部ではモスクはよき休憩スポット。
モスクの庭でピクニックを楽しむ人たち。イラン人はピクニック好きでそこかしらで絨毯を広げてピクニック。
乾物が多い町Faruj。サイクリストにはうれしい保存食。このへんはブドウが有名だったりする。
荒涼とした山が見えてくる。
アップダウンが多くなり、その分景色も良くなる。比較的楽しめるルートだと思う。
一泊お世話になったレッド・クリセント(交通事故のレスキュー部)のオフィスのみなさん。
拠点はそこらじゅうに見かけるし、簡易的な宿泊施設も備えていたし、この日もウェルカムな感じではあったけれど、部隊の目的からして積極的に「泊めてくださーい」とはいいづらい気がする。
イラン人はキャンプも大好き。モスクを備えたこのドライブインでキャンプするといいよと聞いて来たら夜はこんな沢山のテント。夜はなかなか寝させてもらえなかった。とは言ってもお酒を飲めない国なので寝るのは早い。そしてお祈りの為か起きるのも早い。マシュハドに行く途中の人も多かった。
トイレも水も豊富なドライブインでのキャンプは人目につくけれど快適だと知る。
カスピ海沿岸地域に向けて下る。景色は突然変わる。緑と川。日本のような景色になった。今までずっと荒涼とした景色を見てきたせいか、改めて日本が緑の多い恵まれた場所なのだと実感。
すれ違ったサイクリングチームのみなさん。イランは自転車が結構盛ん。マシュハドにもいい自転車店があるわけだ。タブリーズが本拠地らしい。
平地へ。カスピ海は海。海抜0まで下る。
ゴンバットにて。マシュハドで会ったラフィというガイドの兄弟であるシャフィさんを訪ねる。二人は30年前イランやヨーロッパを自転車旅した冒険兄弟だ。
彼の自宅には自転車旅行当時の写真や遺物が大事そうに残っている。自転車も当時のをまだ使っている。
彼はWarmShower(カウチサーフィンのサイクリスト版のようなもの)のメンバーだ。ここで初めて使ってみた形になる。これをきっかけにカスピ海沿岸地方では特に、WarmShowerを活用することになった。
ゴンバットの巨大な塔
中は空っぽでエコーが凄い。
ゴンバットからゴルガンまで一日の距離。
ゴルガンでは同じくWarmShowerのメンバーであるカウチサーフィンのホストもやっているシアバーシュ君の家に泊めてもらう。時を同じく居候していた二人のカウチサーファーと。
ここで自転車を置かせてもらえる事になったので、バスでイスファハーンを目指す。手前の小さなリュックだけでつかの間のバックパッリユックサッカーだ。