14日間(走行日数12日) 走行距離 918.46km (累計2,633kmくらい)

敦煌の駅前にて。
武威を出て二週間、昔は沙州と呼ばれ、シルクロードの交差点であったオアシス都市の一つである敦煌に到着。ほぼ縦断した甘粛省のほぼ北端に位置する最終地点といってもよい場所だ。
張掖、酒泉、玉門とオアシス都市を訪ねながらゴビ(?)砂漠を進むここまでの道のりはどちらかというと退屈なことが多かった。一日町を見ない日も出てきて補給についてシビアに考えさせられる。まだ大して考えていないけれど。
敦煌はもちろん、虹色の景色がある張掖、万里の長城の端っこがある嘉峪関では観光もした。

永昌 武威をでて最初につく雰囲気のよい町

しばらくは田んぼと祁連山脈の雪山がある平和な景色が続く。しかし、徐々に小さな枯れたような植物しか生えていない砂漠を走る割合が多くなってくる。

永昌県と山丹県の堺は2500mくらいの峠があった。

高原のような峠。

高速と並走している時の国道312は決まって道が良くない。そしてヒマ。
武威を出て最初の大きめの都市である張掖では二泊して観光した。

中心部にある大仏殿、古めかしい年季を感じる建物だ。(拝観料41元)

中には大きな寝仏。

マルコポーロが長いしたということでヨーロッパ街があったり、銅像が立っていたりする。
町自体はそんなもので大して見るところはない。

ここで出会ったイギリス人と中国人のサイクリスト。
一日130㎞平均で走るそうで、嘉峪関までついて行ってみた。待っていてもらうばっかりでついて行けたとは言えないのだけれど。
張掖からはちょっと国道を外れて、、

景色がいい。なんで国道は常につまらないのだろう。
張掖丹霞地貌という観光地に立ち寄った。 入場料40元

カラフルな景色の地形が観光地になっている。

高い丘の上から。

自由に見ることはできず、バスで綺麗なスポットを回る。(20元/場内乗り放題)
本当は日が傾いた時間が綺麗なんだけれど、夕方には曇ってきてしまった。この日は周辺で泊まる。

張掖で知り合ってバスで駆け付けた南アフリカ人バックパッカーも合流。

国道312に戻り、町を抜けるとすぐにつまらない景色に戻る。

祁連山脈が迫ってくると美しい景色に変わる。
今走っている「河西回廊」のオアシス都市の水源となっている平均標高4000m、約2000㎞にわたって連なる大山脈だ。

久々に人とキャンプ。安心感が違う。

祁連山脈が迫って迫力ある景色を見れたのもつかの間。次の日には雲に隠れて向かい風。つらい向かい風の日が多くなってきた。
下り坂で時速20㎞出せる道でも向かい風だと10㎞以下しか出なかったりする。進める距離が全然違うのだ。

酒泉の町はさっさと通り越した。
嘉峪関は観光地。時間をとって観光する。とはいえ人気があるとはいえず、観光客は少ない。
入場料は嘉峪関関城や長城第一墩、懸壁長城が合わせて120元。

懸壁長城。頂上が急峻な山を登る。

上まで登ると眺めが良い。長城が連なるのも見える。

反対側は砂漠。遠くで戦車が発砲演習をやっていた。
そしてメインアトラクションの嘉峪関関城。つまらない割に高いと噂だが、仕方ないので行った。

モンゴル側から見た関。

砦の内部は適当なツーリストアトラクション。

上に上ると長城の端っこが遠くに見える。
確かにつまらなかった。

嘉峪関を出発がてら寄った万里の長城の終点。「長城第一墩」。
これを最後に先に行った彼ら二人には会えていない。

長城は崖で終わっているのだ。

そしてつまんない国道に戻る。道は悪い。トラック一台がやっと通れるトラックが来てほしくない道。それに最悪な 未舗装の道がたびたびあらわれる。

国道312がついに3000kmに達した。嬉しい瞬間。

高速を走るトラック on トラック and 乗用車。 次のインターで検査に引っかかっていた。

灌漑用水の水が青くきれい。祁連山水源の水

高速道路とおびただしい数の風車。

砂漠のクレーターに張るテントと夜景。テント場は随分と探しやすくなってきた代わりに町がない。補給を考えないとやられる。

砂漠もたまには地形を変える。最近道は悪い。張掖で知り合った二人は高速を走ったらしい。どうやって入るのか。

湖があると安心する。

砂嵐が迫る。この一時間後、前に進むのが難しい程の風に襲われた。玉門の町まで残り20㎞は時速3から5㎞で根性で進んだが二度とごめんだ。

玉門の町から国道を離れ、県道314へ。昔はシルクロードの要であった敦煌は今ではメインロードから離れた位置。

県道は眺めはともかく道はいい道。横では延々と敦煌まで新しい道の工事をやっているのがうっとおしい。

そしてついに敦煌へ到着。駅は町のだいぶ手前にあった。

敦煌を有名にしているのは敦煌文書が発見された、莫高窟である。今では高い入場料を取る立派な観光高地だ。

ユースホステルで知り合った中国人学生たちとバスで行く
内部は撮影禁止。
外観はアパートみたいで大した価値がないが、ガイドと共に回る内部の仏像や壁画は素晴らしかった。
日本人はおろか、外国人観光客はほとんどいないので、ガイドは専属だった。とても有意義な観光ができた。
160元+20元(外国語ガイド)


ロバ肉も有名で同じくホステルで知り合った中国人たちと食べに行った。割といい店だったためか普通においしかった。
他にも大砂丘が見られる、鳴沙山といった有名観光地があるが、砂漠は見飽きているので高い入場料を払ってまで行く価値はないと考えてパス。
他にも玉門関など観光地は多いが、莫高窟で満足。
さて、ついにウィグルが近くなってきた。
