奥黒部周回縦走(計画編)

今回の記事は2019年のお盆休みの長期縦走計画について。

このルートに決めたのは、ほんの数日前だった。いや、前日だったかもしれない。南アルプスなど、候補はいくつかあったが、行方の読めない台風10号、それにより安定しない天気予報に悩ませれた結果、直前になって北のほうが無難だと判断して今回のルートに決めた。

(一日目) 折立登山口→太郎平→薬師岳→スゴ乗越
(二日目) スゴ乗越→五色ヶ原
(三日目) 五色ヶ原→黒部湖(渡船)→奥黒部→読売新道→赤牛岳
(四日目) 赤牛岳→水晶岳→黒部源流→黒部五郎小屋
(五日目) 黒部五郎小屋→黒部五郎岳→太郎平→折立登山口

もっとも重要な箇所は読売新道だ。ここは私が北アルプスの稜線をほぼ踏破した私にとって、数少ない残された道だった。小屋やキャンプ地などのインフラがイマイチで、下りに使われる事はありそうだが、時間のかかる上りに使われる事は少なそうだ。

このルートは最終的にこうなったという話で、以下のように台風の接近に柔軟に対応する事とした。
 ・奥黒部(読売新道)に入るとエスケープが困難であることから、台風の接近が早ければ立山にエスケープする。
 ・時間があれば立山まで行って黒部湖に降りる
 ・黒部五郎岳を通らず、雲ノ平に行く事で日程短縮する
日程は4泊5日。当初計画は5~6泊だったが、台風に追われる事による不断の努力により、日程を短縮することができた。

五色ヶ原での判断が命運を分ける事を肝に命じ、早々に準備を済ませた。今回は先週の白山でのテストと同様、テントにニーモのブレイズ1P、寝袋も小型のものを使用して軽量化を図る。6泊分の荷物を冷た割には巨大でない、スッキリした大きなバックパックとなった。
さて、お盆休みを迎える金曜の夜、現地に向かうことにした。

続く

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